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カフェインと慢性疼痛|過食と慢性疼痛

本日スタバのラテ220mlを摂取したところ、5分以内に疼痛レベルが上がった。前から薄々気づいていたが、カフェインは疼痛を悪化させるようだ。紅茶はほとんど感じたことがないがコーヒーはてきめんにきく。それが理由でブラックはほとんど飲まない。本能的に避けているようだ。

繊維筋痛症や筋筋膜性疼痛症候群などの慢性疼痛疾患は中枢神経過敏症である。これは脳や脊髄が炎症などによって過度に興奮し痛みの信号を通常より多く出してしまう状態のことだ。軟部組織の損傷が長期化したり、または脳の異常などでいくつかの神経回路が興奮状態に陥り、痛みの伝達物質を過剰に放散する。その結果患者は通常は痛みを感じないはずの刺激で痛みを感じたり、同じ刺激でもより多く痛みを感じたりする。これを痛みの閾値が下がった状態という。
痛みというのは本来生きていくのに欠かせないものでだからなのか、他の、臭いなどの刺激が長く続くと人間は慣れるのに、痛みはそうではなく、損傷が長期化するとむしろ悪化する。歯を麻酔なしで削ったときくらいの痛みを常に発するようになる。こうなるともはや生きるための痛みというより痛みに生きることを阻害されている状況だ。
中枢神経過敏症(central sensitization syndrome )の原因はさまざまだが、かかると主に、光や音や臭いや精神的興奮、緊張などによって痛みが増加する。また中枢神経を興奮させるカフェインもよくないようだ。繊維筋痛症の患者はカフェインの摂取を控えるよう勧めているサイトがいくつもある。私は自分の経験から筋筋膜性疼痛患者にもコーヒーの摂取量を減らすことを勧めたい。

追記:中枢神経過敏症という概念は日本ではまだあまり一般的ではないようなので気力と体力があれば英語でGoogleることを勧める。痛みでそれどこじゃないと思うけど、、、

(血糖と慢性疼痛)
私は元々甘党だが前から、痛みが酷くなると特に菓子やパンなどをなぜ発作的に欲しくなるのか、プラスそれらを食べた後しばらく(症状によって回復はまちまちだが数十秒から一時間の間)痛みが緩和されるのか疑問に思ってきた。痛みがひどいと過食症状が現れることは前にも書いたがずっと疑問だった。今回痛みにサインバルタがよく効いたのでその作用を調べてみると体内のセロトニンという快楽物質の濃度を高める作用があるとのことだった。そこでセロトニンがどのような活動をしているときに自然分泌されるかを調べてみた。するとバナナや炭水化物を食べると血糖値が上昇しそれに伴ってセロトニンが放出されるということだった。謎が解けた。無意識にセロトニンレベルを上げて疼痛を軽減させようとしていたわけだ。他に病名も知らないころ試していたのは、じわじわ泣くことだった。じわじわ泣くというのも重要で大泣きすると痛みが悪化するので感動して静かに涙を流す感じがよかった。ゆえにちょっとした事で泣けるようになった。
涙は食べ物ほど効かなかったがそれなりに痛みを軽減したので今後これらとセロトニンの関係についても調べていきたい。ちなみになぜ抗うつ薬のようなセロトニン濃度を上げる薬がFMやCMPなどの慢性疼痛に効くのかはっきりとはわかっていないが効くという報告が多々あるのでアメリカなどで疼痛疾患全般に適応があるとのこと。

繊維筋痛症とともに生きる(音声動画)

繊維筋痛症とは、病気やケガをしていないのに全身のあちこちが痛む病気。全国に患者が推定200万人はいるとされながら、適切な治療を受けているのは数千人といわれる、”見えない病”。最近は大分可視化が進んだけれども、私の住む東北には、繊維筋痛症が分かる整形外科医は1人もいないと、はっきりと整形外科医に言われた。患者はおろか、医師も知らない病気である。最近になって、繊維筋痛症の当事者である橋本裕子さん(著書:そうまでして生きるわけ)が中心となったNPO法人 繊維筋痛症友の会 が設立され(平成14年)、多くのさまよえる患者に道標を与えている。自分自身が患う筋筋膜性疼痛症候群は、実はこの繊維筋痛症と症状がオーバーラップすることが多く、私は自分の病名を知ったときからこの繊維筋痛症についても興味をもってきた。先日、繊維筋痛症でググっていたところ有用な音声動画に突き当ったので紹介する。

繊維筋痛症とともに生きる(PART1~5のうち1)